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ヨシ灯り展への思いー西の湖 17年ヨシがつなぐ時と縁
成安造形大学 立神まさ子
2023 年第 17 回ヨシ灯り展が無事終りました。17 回は 17 年、人で例えますと高校生。
大学で出展させていただき、その卒業生達は社会人となり親となり、時の流れ長い時間の経過を感
じます。
第 1 回開催からヨシ灯り展を運営されてきた実行委員会の主力となり運営されている委員長、運
営員の皆様も、今は第二世代に大切に受け継がれてきました。開催に関わってくださるまちづくり
協議会、商工会の皆様。第 1 回の開催は安土は蒲生郡、2010 年第 4 回には新設合併により近江八
幡市の地域として開催されてきました。合併の機には、地域の母体が代わることにより開催につい
ての審議もなされたことも鮮明に私の記憶に残っております。安土の地域の財産、環境、自然、地域
の特性、ヨシだけでなく安土の貴重な地域素材についてまで、安土を真剣に愛し、思いあえる関係
者が一同に会し、これからの「ヨシ灯り展」についてを検討された会でした。様々な意見が出される
中、実行委員会は、やはり、今までの運営、場所を大事に変わらぬ継続を選択され、今の「ヨシ灯り
展」があります。
子どもたちのワークショップは、開催当初、小学校でのワークショップが主体でした。実行委員
会からの案内、ヨシを通じて竹田さんのお付合いのある小学校の先生方に協力していただき学校で
授業内でのワークショップを開催し(今もそのスタイルは変わりませんが)作品出展も小学校の先
生方のご尽力で会場に作品展示していただいておりました。近年に近づき、またコロナ禍という時
代も超え、今は小学校、コミニュティーセンター、他自治体の様々なグループと、開催のバリエーシ
ョンも多岐に増えています。今年はコミュニティセンターのワークショップに関東からの参加者も
あり!永きにわたり続けていると、こんなことも起こるのかと、遠方から参加してくださった方の
ヨシ灯り展への熱き思いを伺い、感動致しました。ワークショップの参加も、初めてから 2 回、3
回、4 回・・・と、回数を重ねて参加している子達と話しておりますと、「去年は◯◯やったから、
今年は・・」と、絶対去年より今年の作品を良く創りたいという思いがひしひしと伝わってくるので
す。一年の時を経て、次の作品に思いを託し創る。ヨシ灯りを創る経験が、この子達にとって、日常
の風景にあるヨシはもう違った存在になっているのだと感じます。子どもたちの環境教育の一助に
と、ヨシ灯り展を発案された竹田さんが描かれた子ども達のワークショップの本質を、時を経た今、
子どもの姿で実感するのです。
会場では、今年から作品に使う灯りが違った形で設営されました。今までの設営が難しくなり、
昨年から一年、実行委員会で試行錯誤、探しに探し、導き出してくださった結果の尊い「灯り」で
す。
振り返りますと、こうして、この 17 年間、「ヨシ灯り展」を変わらぬ形で変わらないように続け
ていくこと、毎年継続するというこの大きな偉業を支え、つないでこられましたのは、竹田さん、実
中止決定から1時間後 午後4時
行委員会を始め、関係者の皆様の熱意とご尽力、ヨシ灯り展を通じて人と人のご縁を大切にしてこ
られた賜だと思います。そして何より関わってくださる全ての皆様が安土という地域を愛し、「ヨシ
愛」に満ち溢れておられること、賞賛せずにはおられません。この愛に負けぬよう、同じ思いで学生
達と共に第 18 回「ヨシ灯り展」に挑んで参りたいと思います。さて、来年はどんな子どもたちと、
どんな素晴らしい作品と巡り会えるのか、どんなご縁が・・・ 楽しみでなりません。
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