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春先の新型コロナウイルス感染症の拡がりは、私たちの生活に大きな影響を与え、未だに収
束の兆しは見通せない日々が続いています。
地域や学校ではほとんどの行事が中止され、人と人の接触が制限される中で、このヨシ灯り展
の在り方についても検討を重ね、こんな時にこそ、人と自然が、また人と人とがつながり、心の中
に温かな灯を点すヨシ灯り展の存在が大切なのではないか、今までともし続けてきた灯を消して
はいけないのではないかと考え、「終息への祈りをこめて今できる小さなこと」をテーマに、近江八
幡市域を中心にした小さな規模で開催することしました。
ところが例年出展されている方々からは、開催するのなら出展したいとの嬉しい声を寄せてい
ただき、またヨシ灯り展のことを伝え聞いた方々からも個人で出展したいとの申し出があり、最終
的には近江八幡市内だけでなく、北は木之本から南は日野町までの広い地域から 308 点もの作
品を出展していただくことができました。
さらに嬉しい事には、ヨシ灯り展が終わってからも、授業の
一環としてヨシ灯りを制作したいとの申し出がたくさんあり、
近江兄弟社高校ではナイトオープンキャンパスのイルミネー
ションとして、生徒と先生が作品を制作し、湖南市の石部小
学校や近江八幡市内の八幡小学校でも、環境教育学習の
一環としてヨシ灯りの作品作りに取り組んでくれました。
今回制作に参加し
ていただいた皆さんは、西の湖のヨシにふれ、この恵ま
れた自然環境に心を寄せながら作品を作り、コロナウイ
ルス感染症の嵐が収まった後の世界を思い描きながら、
ヨシの中から漏れる灯りに心を寄せていただけたのでは
ないかと思っています。
感染症対策に心を配りながらヨシ灯り展の運営に協力
していただいた皆さん、作品制作に参加していただいた
皆さん、制作指導に当たっていただいた先生方に心から御礼を申し上げますと共に、来年、節目
となる第15回ヨシ灯り展を開催する頃には新型コロナウィルス感染症の収束が見通せていること
を祈っています。
西の湖ヨシ灯り展実行委員会
事務局 飯村 悟
西の湖
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